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マンション購入と保険
マンション購入時に入っておくべき保険についてまとめてみました。
民間金融機関で住宅ローンを利用する場合、ほとんどの金融機関で「団体信用生命
保険」への加入が義務付けられています。略して「団信」などと呼ばれることもありま
すが、この保険、「加入が義務付けられている」ということは「保険に入れない人は住
宅ローンが借りられない」ということを意味します。
この保険は、住宅ローンを借入れたあなたが死亡、または高度障害となった場合に
保険会社から保険金が支払われ、その保険金を住宅ローンの残債返済に充てる、と
いう仕組みの保険です。この保険の目的は、借入者側の立場からすれば、「住宅ロー
ンという多額の借金を残して死なずに済む」となります。残された家族のためのもの、
といっても良いでしょう。
また、住宅金融公庫、独立行政法人都市再生機構、年金資金運用基金、雇用・能力
開発機構、沖縄振興開発金融公庫から融資を受けて、住宅を建設・購入・リフォーム
された方は、原則として、住宅金融公庫などを質権者または抵当権者とする、専用の
火災保険に加入することになっています。これを特約火災保険といいます。 この保険
は共同保険であり、保険会社20社がそれぞれの引受割合により保険責任を負担して
います。
特約火災保険は、一般の火災保険よりも保険料が非常に安くなっています。
特約火災保険に加入するとほかの火災保険に加入することはできません。
ただし、家財については特約火災保険では補償してもらえないので、別途加入するこ
とができます。
また特約火災保険には地震保険をつけることができます。
地震保険をつけていないと地震の際は補償されないので気を付けましょう。
保険金額は、融資額から建物価額の間で設定します。
万が一の際に全額補償されるようにめいっぱいの額を補償額とした方がよいでしょう。
補償範囲
1、火災
2、落雷
3、破裂・爆発
4、建物の外部からの物体の落下・飛来・衝突または倒壊
5、給排水設備に生じた事故または他人の戸室で生じた事故による漏水・放水または
溢水による水漏れ(他人の戸室への損害賠償は対象にはならない)
6、騒じょう・労働争議などに伴う暴力行為・破壊行為
7、盗難によって建物に生じた盗取・き損または汚損
8、風・ひょう・雪災によるもので20万円以上の損害が出た場合
9、水災による損害で次のいずれかに該当する場合
1:建物が30%以上の損害を受けた場合
2:床上浸水による損害で損害割合が15%以上、30%未満の場合
3:床上浸水による損害で損害割合が15%未満の場合
費用保険金
臨時費用保険金:9の1の場合:損害保険金×15%[60万円限度]
実費[損害保険金×10%限度]
残存物取片づけ費用保険金:実費[損害保険金×10%限度]
失火見舞費用保険金:被災世帯数×20万円限度
[保険金額(契約金額)×20%限度]
地震火災費用保険金:地震・噴火またはこれらによる津波による火災で建物が半焼
以上となった場合:保険金額(契約金額)×5%[300万円限度]
修理付帯費用保険金(併用住宅の場合のみ):1~3の場合:実費[保険金額(契約
金額)×30%、または1,000万円のいずれか低い額が限度]
水道管修理費用保険金:水道管が凍結によって損壊を受け、これを修理した場合:
実費[10万円限度]
特別費用保険金:建物が全損となった場合:損害保険金×10%[200万円限度]
特約火災保険は、水災の場合に、住宅総合保険よりも保険金の支払額が多くなって
います。 希望により特約を付けることで「火災、落雷、風水災など以外の不測かつ突
発的な事故による破損・汚損」による損害でも、一定の保険金を受け取ることができ
ます。ただし、割増保険料が必要です。
地震保険は、火災保険では補償されない、地震・噴火・津波など、地震が原因で家屋
や家財に損害を生じた場合に保険金が支払われる、地震専用の保険です。
住宅金融公庫などの公的融資を借りる場合に特約火災保険と併せて契約するものを
特約地震保険といいます。強制加入ではありません。
地震保険は国と民間の損害保険会社の共同運営によって成り立っています。
地震保険の保険料は建物の構造ごと、地域ごとによって料率が決められていますが、
地震保険の補償額は火災保険の半分以下なのに、保険料はほぼ倍かかります。
また広い地域で被害がでた地震の場合、補償額が減額される場合もあります。
地震保険の対象となるのは、居住用の建物と家財で、事業用の建物などは対象にな
りません。
地震保険は、単独では加入することはできません。火災保険に付帯して加入をしま
す。
つまり、火災保険への加入が前提となります。地震保険は火災保険とセットでご契
約ください。
また、すでに火災保険を契約されている方は、契約期間の中途からでも地震保険に
加入できます。
現在、日本における地震保険加入率は18.5%と大変低い数値です。
この数字からも地震保険が浸透していないことがわかります。
補償額が半額までである点や、保険料が火災保険の倍かかるなど、
二の足を踏む要因も確かにありますが、地震が多い日本において、
地震への備えの感覚がまだまだ薄い、ということも言えると思います。
地震保険は火災保険の補償額の半額までしか補償されませんが、近年、火災保険
の特約のひとつとして、地震保険では補償されない残り半分の補償をカバーする特
約が発売されはじめました。
まだ限られた保険会社でしか取り扱っていませんが、今後この特約が広がりを見せ
るかどうか、注目していきたいところです。
地震保険の対象となるのは、居住用の建物と家財です。事業用の建物や什器など
は補償の対象とはなりません。
また、地震保険で補償されるのは、最高でも火災保険の補償額の半額までです。
全額補償されない、という点を知っておきましょう。
地震保険の補償範囲
建物:火災保険の補償額の30%~50%の範囲 5000万円まで
家財:家財保険の補償額の30%~50%の範囲 1000万円まで
ただし、地震などによるすべての損害において必要額までを補償されるわけではあ
りません。
地震保険の保障割合
地震・噴火またはこれらを起因とする津波によって火災・損壊・埋没・流失などによる
損害を受けた場合に、地震保険で補償されるのは、実際の損害額ではなく、以下の
ような割合となっています。
全損の場合:地震保険の補償額の全額
半損の場合;地震保険の補償額の50%
一部損の場合:地震保険の補償額の5%
上記のように、3種類の割合だけしか適用されません。そのため、損害の度合いが例
えば全損と半損の境目ぐらいであった場合、または半損と一部損の境目だった場合な
どは、どちらに認定されるかによって、受け取る保険金の額が大きく異なることになりま
す。
損害の認定基準
建物
全 損:主要構造部の損害額が時価の50%以上、または焼失あるいは流失した部分
の床面積が70%以上である損害
半損:主要構造部の損害額が時価の20%以上50%未満、または焼失あるいは流失し
た部分の床面積が20%以上70%未満である損害
一部損:主要構造部の損害額が時価の3%以上20%未満である場合、または床上浸
水の場合の損害
家財
全損:家財の損害額が時価の80%以上である場合
半損:家財の損害額が時価の30%以上80%未満である場合
一部損:家財の損害額が時価の10%以上30%未満である場合
地震保険の保険料は、建物の「所在地(都道府県)」と「耐震等級」と「構造」と「保険
期間」および「保険金額(補償額)」によって決まります。
所在地(都道府県)によって4種類の等地が定められており、等地が高いほど保険料
が高くなります。1等地と4等地では、保険料は約3倍も違います。
4等地が一番高く1等地が最も安くなります。
1等地:北海道、福島、島根、岡山、広島、山口、香川、福岡、佐賀、鹿児島、沖縄
2等地:青森、岩手、宮城、秋田、山形、茨城、栃木、群馬、新潟、富山、石川、
山梨、鳥取、徳島、愛媛、高知、長崎、熊本、大分、宮崎
3等地:埼玉、千葉、福井、長野、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、
奈良、和歌山
4等地:東京、神奈川、静岡
建物の耐震等級
建物の耐震等級とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に規定する日本
住宅性能表示基準に定められた表示事項の一つである耐震等級(構造躯体の倒
壊等防止)、または国土交通省の定める「耐震診断による耐震等級(構造躯体の
倒壊等防止)の評価指針」に基づく耐震等級をいい、次のとおり定められています。
耐震等級1:数百年に一度程度発生すると考えられる地震に対して、倒壊・崩壊・
損傷を生じない程度。
※一般的なマンションはここに分類される場合が多いようです。
震度6強~7程度(阪神淡路大震災レベル)の地震に十分耐える構造。
耐震等級2:数百年に一度程度発生すると考えられる地震の1.25倍の大きさに対し
て、倒壊・崩壊・損傷を生じない程度。
※学校など。災害時の避難場所となる。
耐震等級3:数百年に一度程度発生すると考えられる地震の1.5倍の大きさに対し
て、倒壊・崩壊・損傷を生じない程度。
※病院・消防署など。災害時の拠点となる。
建物の構造は、「木造」と「非木造(鉄筋コンクリート造・鉄骨造)」に分類されます。
木造の方が保険料が高く、非木造の2倍以上の保険料になります。
地震保険の契約期間は、1年~5年までとなっています。
本体の火災保険が例えば10年満期の場合でも、地震保険は最長で5年までです
ので、地震保険だけ5年毎に加入しなおす必要があります。
加入の方法として、地震保険を1年満期として自動継続の契約をしておくと毎年自
動的に口座から引き落としてくれる保険会社もあります。2年以上の場合は自動的
に引き落としてはくれませんのでその都度支払いをする必要がありますから、継続
のし忘れに注意しましょう。
地震保険の補償額の範囲は、地震保険の補償範囲でも説明をしている通り、本体
の火災保険で設定した保険金額の30%~50%までとなっています。
(最高で建物5,000万円、家財1,000万円まで)